冬のこたつと室内の乾燥で猫の水飲みが減る理由と静電気の仕組み

この記事の目次
  1. 水飲みが減る冬、私が最初に動かすのは水皿の位置
  2. 静電気は「乾いた日が続くほど」強くなる
  3. 布団の上で猫を動かさないための手順
  4. 見るのは水皿の減り方と、トイレの塊の数
  5. 三つは、同じ部屋の話

冬にこたつと暖房で室内が乾くと、猫の水飲みは静かに減り、布団を動かすたびにパチッと静電気が鳴る。この三つは別々の悩みではなく、同じ乾いた部屋が起こしている一続きの現象で、動かす順番も決まっている。まず水皿の置き場所、次に部屋の湿り気、最後に猫に触れる前の一手。道具を買い足す前に、この三つを整えるほうが冬の猫はずっと楽になる。

冬のこたつと室内の乾燥で猫の水飲みが減る理由と静電気の仕組み

水飲みが減る冬、私が最初に動かすのは水皿の位置

私の冬の作業は、こたつ布団を出す日から始まる。まず、水皿がどこにあるかを確認する。こたつのすぐ横、暖房の風が当たる棚の上、人の行き来がある通路の途中。このどれかに置いていたら、まず動かす。暖かい場所は水がぬるくなり、ホコリや抜け毛も入りやすい。通路沿いは、猫が落ち着いて飲めない。

次に、部屋に水皿をいくつ置けるかを数える。一つより二つ、二つより三つ。ただし全部を一列に並べるのではなく、猫が寝ている場所から見える範囲に、涼しくて静かな角を選ぶ。キッチンの近くは音がする。テレビの横は光と音が動く。フローリングの隅や、家具と壁のすき間の手前あたりが使いやすい、というのが私の感覚だ。

量の話も書いておく。猫が1日に必要とする水の量は、体重1kgあたりおよそ50mlという数字がよく引用される。これは餌に含まれる水分も込みの量なので、ドライフードだけで済ませていると、水皿から飲む分の比重が大きくなる。ドライフードの水分は1割前後、ウェットフードは7〜8割。冬は暖房で空気が乾くぶん、この比率を少しだけウェット寄りに動かす。私はドライにぬるま湯を小さじ1杯ほど足したり、ウェットを一日のどこか1回に足したりしている。乾いた部屋で、水皿だけに頼らない形を作る。

静電気は「乾いた日が続くほど」強くなる

布団をめくったときのパチッは、冬の後半になるほど増える。理由は単純で、空気が乾いていると、こすれ合って移動した電荷が逃げられずにたまるからだ。湿度が高い日は、空気中の水分が電荷を逃がしてくれる。だから静電気は布団の素材だけの問題ではなく、部屋の乾き具合と、乾いた日が何日続いたかの問題だと思っている。

こたつ布団は合成繊維のものが多い。乾いた猫の毛も静電気をためやすい。布団の上で猫が寝返りを打つ、毛づくろいをする、人が布団を引き上げる。そのたびに電荷が動く。乾いた日が三日続いただけで、パチッと鳴る回数は明らかに増える。私の場合、その回数と水皿の減り方が同じタイミングで動くので、原因は一つだと分かる。

だから静電気の話は、猫に何かを着せる話ではなく、部屋の湿り気を戻す話になる。加湿器を出してもいいし、洗濯物を部屋に干す、風呂の扉を開けておく、という手もある。湿度計を一つ部屋に置いておくと、乾いた日が続いているかどうかが目で分かる。どの手段が良いかは部屋の形によるので、私が人の家で同じことを勧めるとは限らない。

布団の上で猫を動かさないための手順

静電気で猫がびっくりする場面の多くは、人が猫を持ち上げる瞬間に起きている。だから私が決めているのは、触る前の一手だ。

布団をめくる前に、こたつの木の枠か、壁に一度手を触れる。これで自分の体にたまった電荷を逃がしておく。猫を抱くときは、布団の上で滑らせない。毛布ごと持ち上げず、猫の体の下に手を差し入れて、体を支えてから持ち上げる。引きずるように動かすと、毛と布団がこすれて、その場でまた電荷がたまる。

猫がこたつの中にいるなら、無理に出そうとしない。出てくるのを待って、出てきたところで抱く。布団の中に手を突っ込んで引き出す形は、猫にとっても人にとっても静電気の起きやすい動きになる。急がなくていい場面では、急がない。これが私の結論だ。

見るのは水皿の減り方と、トイレの塊の数

冬の間、私が毎日見ている記録は二つだけだ。水皿の水面がどこまで下がったかと、トイレの尿の塊がいくつあったか。どちらも、部屋の乾きや置き場所の変化が先に出る場所だからだ。

見るときは、同じ時間帯に、同じ目で見る。朝に水を足した量と、夜に見たときの残り。トイレは、スコップで崩す前に塊の数を数える。数日単位で「いつもと同じ」を作っておくと、変わったときに気づける。

ここで一つ区切っておきたい。水皿の減り方が変わったこと、塊の数が減ったこと、そのものは私には判断できない。分かるのは、記録が変わったという事実だけだ。それが数日で戻るのか、一週間続くのか。続くなら、自己判断で餌や水の量を操作するより、動物病院で相談するほうが早い。記録は、そのときのための材料になる。

三つは、同じ部屋の話

水皿の位置、部屋の湿り気、猫に触れる前の一手。冬の猫の水飲みと静電気は、この三つを別々に考えると、いくら手を尽くしても噛み合わない。逆に、同じ乾いた部屋の話として並べると、順番が見えてくる。今日変えられるのは置き場所で、次が湿り気、最後が手の動きだ。道具を買い足す前に、この順番で一度部屋を見直してみてほしい。

縁側の猫係

著者について

縁側の猫係

幼い頃から猫と共に暮らしてきた人たちの著者名義です。畳や縁側のある暮らしのなかで、日々の食事、毛づくろい、トイレ、季節の備えを重ねてきた経験をまとめています。

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