餌の量、そのカップ1杯は表示のグラム数と違うかもしれない

この記事の目次
  1. 同じカップ、同じ袋で、10グラム違った朝
  2. カップが測っているのは、かさだけ
  3. 家の共通言語を「1日◯グラム」に置き換える
  4. 10グラムのずれが、何日も続くとどうなるか
  5. フードを替えた日は、カップではなく表示を見る
  6. 秤がないときの、一度だけの作業
  7. 測るときに、うちで決めていること

「カップ1杯」は重さではありません。同じ「1杯」でも、フードの粒の大きさや形、袋の底の方かどうか、すくい方、そしてすくう人の手でグラム数は変わります。だから毎日の量は「何杯」ではなく「何グラム」で決め、1グラム単位で読めるキッチンスケールを家族共通のものさしにする。餌の量の話は、そこへ置き換えた時点でほとんど片づきます。

同じカップ、同じ袋で、10グラム違った朝

朝、うちの猫は足元に座って待っています。私がカップでフードをすくい、ボウルごと秤に載せて風袋を引くと34グラム。家族と代わって、同じカップ、同じ袋、同じ「すりきり」のつもりですくってもらうと、45グラムでした。

何が違うのか、しばらく見ていました。家族はカップを袋の底まで突っ込んで、ざっくり持ち上げる。私は表面を浅くすくって、指でならす。袋の下の方は粒が砕けて細かくなっていて、同じかさでも隙間が少ない。つまり重い。カップを軽く振ってならす回数も、二人で違っていました。

その日の夕方、私はカップを袋に戻しました。戻したのは道具としてで、「1杯」という言葉を単位として使うのはやめた、という意味です。うちの中では、その言葉がもう二人違うものを指していました。

カップが測っているのは、かさだけ

カップは体積を測る道具で、重さは測れません。粒の大きいフードは粒の間に隙間が多く、同じかさでも軽い。小さい粒や形が複雑な粒は詰まりやすくて重い。だから同じシリーズでも、フードが変われば1杯の重さは変わります。山盛りにするのか、すりきりにするのか、袋を振ってからすくうのかでも変わる。カップが出せるのは「だいたい」で、同じ数字を二度出すことはありません。

反対に、1グラム単位で読めるキッチンスケールは、誰が乗せても同じ数字を返します。フードを替えれば数字は変わりますが、それはフードが変わったからで、手が変わったからではありません。原因が一つに絞れる。私はそこを信頼しています。0.1グラムまで読める必要はなくて、1グラム刻みで足ります。

家の共通言語を「1日◯グラム」に置き換える

うちでやったのは、冷蔵庫に小さなメモを貼ることでした。猫の名前、1日のグラム数、朝と夜の割り振り。そして1食分を小さな容器に取り分けて、そのまま置いておく。誰が上げる日でも、その容器を空けるだけ。

これで「誰が上げたか」という変数が消えます。私が上げても、家族が上げても、留守を頼んだ人でも同じ量になる。カップは袋からフードを移す道具としては残っていますが、単位ではありません。家の中の共通言語は「1日◯グラム」の一つだけ、という状態です。

10グラムのずれが、何日も続くとどうなるか

ドライフードは100グラムあたり350から400キロカロリーくらいのものが多くあります。仮に1回で10グラム多いと、35から40キロカロリーほど。1日2回ならその倍です。1回ぶんの差は小さいけれど、週で、月で見ると積み上がる。ここで「太る」と決めつける話をするつもりはありません。私が気にしているのは、記録が比較できなくなることです。先週と同じ量のつもりが実は違う量だった、という状態がいちばん困る。数字を揃えておけば、変化があったときに「量のせいではない」と切り分けられます。

体重の増減がいつもと違うと感じるとき、自分で理由を決めないこと。うちの線引きはそこです。判断は動物病院に持っていきます。

フードを替えた日は、カップではなく表示を見る

新しい袋に替えた日、カップで同じ1杯をすくうと、見た目はほとんど同じなのに重さは変わります。100グラムあたりのカロリーも違うので、同じカロリーを狙うならグラム数そのものを変える必要がある。

やることは単純です。袋の表示から100グラムあたりのカロリーを読み、給与量の表はグラムの列を見る。カップ表記が併記されていても、私はグラムの列しか見ません。目標のカロリーを決めて、そこから1日のグラム数を出し、食事の回数で割る。計算の途中にカップは一度も出てきません。

秤がないときの、一度だけの作業

手元にスケールがない家もあると思います。その場合は、誰かから一度だけ借りて、そのフードをすりきりで1杯すくい、重さを測ってしまう。すると「このフードの、このすくい方の1杯は◯グラム」という換算が手に入ります。

ただし、これは測定ではなく換算です。袋が変われば測り直す。すくい方が変われば崩れる。フードを移し替える容器が変わっても崩れる。それでも「1杯」よりはるかにましで、少なくとも家の中の数字は一つに揃います。

測るときに、うちで決めていること

平らな台の上で測る。ボウルを先に載せてゼロに戻してからフードを入れる。ボウルは毎回同じものを使う。測る時間帯も揃える。特別なことではなく、同じ条件で測るための決めごとです。

カップは袋に戻していい。ただ、うちではもう「1杯」は単位ではありません。冷蔵庫に貼った「1日◯グラム」が、うちの猫の量です。

縁側の猫係

著者について

縁側の猫係

幼い頃から猫と共に暮らしてきた人たちの著者名義です。畳や縁側のある暮らしのなかで、日々の食事、毛づくろい、トイレ、季節の備えを重ねてきた経験をまとめています。

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